「白内障手術はいくらかかるのか」
「健康保険は使えるのか」
「多焦点眼内レンズを選ぶと、どこまで自己負担になるのか」
白内障手術を検討する際、見え方や手術への不安とともに、費用を心配される方は少なくありません。
白内障手術の費用は、健康保険の自己負担割合、使用する眼内レンズ、選定療養の追加費用、高額療養費制度の適用状況などによって異なります。
単焦点眼内レンズを使用する一般的な白内障手術は保険診療です。多焦点眼内レンズには、保険診療の手術と保険外の追加費用を組み合わせる「選定療養」となるものがあります。
この記事では、大阪鶴見まつやま眼科における白内障手術費用の目安、保険診療と選定療養の違い、高額療養費制度、医療費控除、生命保険の手術給付金について解説します。
費用だけで手術や眼内レンズを決めるのではなく、現在の見え方、目の状態、生活の中で見たい距離を確認したうえで、ご希望に合う選択肢をご説明します。
「まず費用の目安を知りたい」「すぐ手術を決めるのは不安」という方も、お気軽にご相談ください。
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白内障手術の費用は眼内レンズと自己負担割合で変わります

白内障手術では、濁った水晶体を取り除き、代わりに眼内レンズを挿入します。
費用を考えるときは、主に次の3点を確認します。
- 健康保険の自己負担割合が1割・2割・3割のどれか
- 保険診療の眼内レンズを選ぶか、選定療養の多焦点眼内レンズを選ぶか
- 高額療養費制度や生命保険の給付金などを利用できるか
また、手術費用とは別に、術前検査、術後診察、点眼薬などについて保険診療の自己負担が生じる場合があります。

当院の白内障手術費用の目安
以下は、当院で単焦点眼内レンズを使用して白内障手術を行う場合の、片眼あたりの窓口負担の目安です。
| 健康保険の自己負担割合 | 片眼の費用目安 |
|---|---|
| 1割負担 | 約15,000円 |
| 2割負担 | 約30,000円 |
| 3割負担 | 約45,000円 |
実際の窓口負担額は、診療報酬の改定、手術や検査の内容、使用する薬剤、同時に行う処置、高額療養費制度の適用状況などによって異なる場合があります。
手術前後の診察・検査・点眼薬などにかかる費用は、上記とは別に保険診療の自己負担が生じることがあります。
最新の料金をご確認ください
多焦点眼内レンズの追加費用は、レンズの種類や乱視矯正の有無などによって異なります。最新の取扱レンズと料金は、当院の白内障手術ページをご確認ください。
単焦点眼内レンズ|保険診療
単焦点眼内レンズを使用する白内障手術は、健康保険が適用されます。
単焦点眼内レンズは、遠方・中間・近方など、主に一つの距離へピントを合わせる眼内レンズです。ピントを合わせていない距離を見るときには、眼鏡が必要になることがあります。
どの距離へピントを合わせるかは、運転、仕事、読書、スマートフォン、家事、趣味など、患者さんの生活に合わせて相談します。
多焦点眼内レンズ|選定療養
選定療養の対象となる多焦点眼内レンズを選ぶ場合、白内障手術の基本部分は保険診療となり、多焦点眼内レンズに伴う追加費用を患者さんにご負担いただきます。
追加費用はレンズごとに異なります。また、すべての患者さんに多焦点眼内レンズが適しているわけではありません。目の状態、必要とする見え方、夜間運転の有無、眼鏡の使用に対するご希望などを踏まえて検討します。
選定療養として支払う多焦点眼内レンズの追加費用は、高額療養費制度の対象には含まれません。
なお、当院では保険診療の範囲で使用できる眼内レンズにも複数の選択肢があります。適応や見え方の特徴については、診察時にご説明します。
保険診療・選定療養・自由診療の違い
| 区分 | 費用の考え方 | 高額療養費制度 |
|---|---|---|
| 保険診療 | 保険適用となる手術・眼内レンズについて、 自己負担割合に応じて負担 | 保険診療の自己負担額が対象 |
| 選定療養 | 基本的な手術部分は保険診療、 多焦点眼内レンズ等の追加部分は 自己負担 | 保険診療部分は対象 追加費用は対象外 |
| 自由診療 | 保険適用外の診療を選択する場合は、 原則として全額自己負担 | 対象外 |
多焦点眼内レンズを選ぶかどうかは、費用だけでなく、見え方の特徴、ハロー・グレア、コントラスト、眼鏡が必要になる可能性、ほかの目の病気などを含めて検討します。
高額療養費制度を利用できる場合があります

高額療養費制度は、1か月の保険診療における自己負担額が、年齢や所得に応じた上限額を超えた場合に、超えた金額が支給される制度です。
- 1か月は、毎月1日から末日までの「暦月」で計算されます
- 上限額は、年齢・所得・加入している医療保険によって異なります
- 対象となるのは、原則として保険診療の自己負担額です
- 選定療養の追加費用、差額ベッド代などの保険外負担は対象外です
2026年8月から制度が見直されています
高額療養費制度は、2026年8月診療分から月額負担上限額が見直され、新たに年単位の上限が設けられています。さらに、2027年8月には所得区分の細分化が予定されています。
制度や上限額は変更されることがあるため、このページでは所得区分別の固定額表を掲載していません。ご自身に適用される上限額や申請方法は、加入している健康保険組合、協会けんぽ、市区町村、後期高齢者医療広域連合などへご確認ください。
多焦点眼内レンズの追加費用は対象外です
選定療養の多焦点眼内レンズを選んだ場合、白内障手術の保険診療部分は高額療養費制度の対象となり得ますが、多焦点眼内レンズに伴う追加費用は対象外です。
制度を利用できる場合でも、追加費用を含むすべての支払いが自己負担上限までになるわけではありません。
マイナ保険証・限度額適用認定証について
窓口での支払いを高額療養費の自己負担上限までに抑える取扱いを希望する場合は、マイナ保険証を利用するか、事前に限度額適用認定証などを準備します。
利用条件や必要な手続きは加入している医療保険によって異なる場合があるため、手術前に保険者へお問い合わせください。
両眼手術が同じ月になる場合の考え方
高額療養費制度は暦月ごとに計算されるため、左右の手術が同じ月になるか、月をまたぐかによって、保険診療部分の自己負担額が変わる場合があります。
ただし、同じ月に手術を行えば必ず安くなるとは限りません。年齢、所得、自己負担割合、ほかの医療費、選定療養の有無などによって計算結果は異なります。
手術日程は費用だけを理由に決めず、左右の白内障の状態、術後経過、全身状態、安全面、生活のご都合などを踏まえて医師と相談します。
白内障手術は医療費控除の対象になることがあります
医療費控除は、ご本人や生計を同じくするご家族のために、その年の1月1日から12月31日までに支払った医療費が一定額を超えた場合に、所得控除を受けられる制度です。
白内障治療のために支払った手術費用や、選定療養として支払った多焦点眼内レンズの追加費用は、医療費控除の対象となることがあります。
一般的には、実際に支払った医療費から、生命保険の給付金や高額療養費などで補てんされた金額と、10万円(総所得金額等が200万円未満の場合は総所得金額等の5%)を差し引いて控除額を計算します。
申告の可否や具体的な計算は、患者さんの状況によって異なります。領収書や明細書を保管し、税務署、税理士、国税庁の案内でご確認ください。
生命保険・医療保険の手術給付金
生命保険や医療保険に加入している場合、白内障手術が手術給付金の対象になることがあります。
給付の有無、給付額、日帰り手術の取扱い、診断書が必要かどうかは、保険契約によって異なります。手術前に保険会社へ確認しておくと、必要書類を準備しやすくなります。
- 契約している保険の名称・証券番号
- 日帰り白内障手術が給付対象か
- 診断書、領収書、診療明細書のどれが必要か
- 多焦点眼内レンズの追加費用に対する給付があるか
なお、生命保険の給付金や高額療養費で補てんされた金額は、医療費控除を計算するときに支払った医療費から差し引く必要があります。
費用について手術前に確認しておきたいこと
- 健康保険の自己負担割合
- 選択する眼内レンズと追加費用
- 術前検査・術後診察・点眼薬などの費用
- 高額療養費制度の上限額と申請方法
- マイナ保険証または限度額適用認定証等の利用
- 生命保険・医療保険の手術給付金
- 医療費控除のために保管する領収書・明細書
眼内レンズは、価格だけで決めるものではありません。見たい距離、夜間の見え方、眼鏡の使用、仕事や趣味、目の病気などを確認し、ご自身に合う選択肢を医師と相談しましょう。
まとめ
- 単焦点眼内レンズを使用する白内障手術は保険診療です
- 当院の片眼手術の目安は、1割約15,000円、2割約30,000円、3割約45,000円です
- 選定療養の多焦点眼内レンズは、保険診療部分に加えて追加費用が必要です
- 多焦点眼内レンズの追加費用は、高額療養費制度の対象外です
- 高額療養費制度は年齢・所得・加入保険によって上限が異なります
- 医療費控除や生命保険の給付金を利用できる場合があります
制度や料金は改定されることがあります。最新の料金は当院の費用ページ、制度の詳細は加入している保険者や税務署などへご確認ください。
現在の見え方と目の状態を確認し、手術の必要性、眼内レンズの選択肢、費用の目安についてご説明します。
白内障手術を受けるか決めていない段階でも構いません。気になることがあればご相談ください。
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白内障手術の費用についてよくあるご質問

白内障手術は健康保険が適用されますか?
単焦点眼内レンズなど、保険適用の眼内レンズを使用する白内障手術は保険診療です。選定療養の多焦点眼内レンズを選ぶ場合は、手術の基本部分は保険診療となり、眼内レンズに伴う追加費用を自己負担します。
当院の単焦点眼内レンズによる白内障手術はいくらですか?
片眼あたりの目安は、1割負担で約15,000円、2割負担で約30,000円、3割負担で約45,000円です。
実際の負担額は、検査・処置・薬剤の内容、高額療養費制度の適用状況などによって異なる場合があります。また、術前・術後の診察、検査、点眼薬などには別途自己負担が生じることがあります。
多焦点眼内レンズの追加費用は高額療養費制度の対象ですか?
選定療養として支払う多焦点眼内レンズの追加費用は、高額療養費制度の対象外です。
手術・診察・検査・薬などの保険診療部分は対象となり得ますが、すべての支払いが自己負担上限までになるわけではありません。
両目を同じ月に手術すると費用は安くなりますか?
高額療養費制度は暦月ごとに計算されるため、手術日程によって保険診療部分の自己負担額が変わる場合があります。
ただし、同じ月に手術を行えば必ず安くなるとは限りません。年齢、所得、ほかの医療費、選定療養の有無などによって異なります。日程は費用だけで決めず、目の状態や術後経過、安全面を優先して医師と相談します。
白内障手術は医療費控除や生命保険の給付金の対象になりますか?
白内障治療のために支払った費用は、医療費控除の対象となることがあります。また、加入している生命保険や医療保険の契約内容によっては、日帰り白内障手術が手術給付金の対象になる場合があります。
医療費控除の具体的な可否や計算は税務署・税理士へ、給付金の条件は加入している保険会社へご確認ください。
費用・制度の記載は2026年8月16日時点の情報に基づきます。制度や診療報酬、眼内レンズの料金は変更されることがあります。
監修:大阪鶴見まつやま眼科 院長 松山真弘
最終医学的確認日:2026年8月16日

