「寝ている間に視力が回復する」「子どもの近視進行を抑える」として注目されるオルソケラトロジー。
しかし、その効果を魅力に感じつつも、「高額な初期費用がネックで、なかなか一歩を踏み出せない…」と感じている方も多いのではないでしょうか。
従来のオルソケラトロジー治療は、最初に数十万円の一括支払いが必要なことが一般的でした。そんな経済的なハードルを下げ、より多くの方に安心して治療を始めていただくために、当院では月々のお支払いで始められる「定額制プラン」をご用意しています。
この記事では、新しい常識となりつつあるオルソケラトロジーの「定額制プラン」について、その料金体系や含まれるサービス内容、従来のプランとの違い、そして長期的なコストパフォーマンスまで、眼科専門医の視点から徹底的に解説します。費用が理由で治療を諦めていた方も、ぜひご一読ください。

そもそもオルソケラトロジーとは?(簡単なおさらい)
オルソケラトロジーは、夜間に特殊なデザインのハードコンタクトレンズを装用し、角膜の形状を優しく矯正することで、日中の視力を改善する治療法です。朝レンズを外すと、日中は裸眼で快適に過ごすことができます。
特に、成長期のお子様に対しては、近視の進行を抑制する効果が期待できるため、「子どものための近視進行抑制治療」として世界中でその重要性が認識されています。手術が不要で、治療をやめれば元の状態に戻る、安全性の高い点が大きな特徴です。
【新しい常識】オルソケラトロジーの定額制プランとは?
オルソケラトロジーの定額制プランは、従来の「初期費用一括払い」とは異なり、初期費用を大幅に抑え、月々決まった料金をお支払いいただくことで治療を継続できる、新しい料金体系です。近年、このプランを導入するクリニックが全国的に増えています。
このプランの最大のメリットは、以下の3つです。
- 経済的な始めやすさ:高額な初期費用が不要なため、「試してみたい」という気持ちにすぐに応えられます。
- 月々の支払いが明確:毎月の費用が一定のため、長期的な資金計画が立てやすくなります。
- 充実した保証内容:レンズの交換やトラブル時の対応費用が月額料金に含まれていることが多く、予期せぬ出費の心配がありません。
特に、レンズを破損・紛失しやすいお子様や、度数の変化が起こる可能性のある成長期のお子様にとっては、非常に安心感の高いプランと言えるでしょう。
【詳細解説】定額制プランの料金内訳
定額制プランの料金は、クリニックによって異なりますが、一般的に「初期費用」と「月額費用」で構成されています。
初期費用(目安:3万円~5万円程度)
治療を開始する際に、最初にお支払いいただく費用です。一括払いプランに比べて、大幅に負担が軽減されています。
- 適応検査費用:オルソケラトロジー治療が可能かどうかを判断するための精密検査の費用です。
- 初回金・入会金:定額制プランを開始するための登録料のような位置づけです。この費用に、最初のトライアルレンズ代やケア用品の一部が含まれる場合もあります。
月額費用(目安:両眼で8,000円~15,000円程度)
毎月お支払いいただく、治療の本体とも言える費用です。この月額料金には、治療を継続するために必要な様々なサービスが含まれているのが大きな特徴です。
【月額費用に含まれるものの例】
- レンズ使用料:オルソケラトロジーレンズ本体のレンタル・使用料金です。
- 定期検査代:治療中に必要な3ヶ月ごとの診察・検査費用。追加費用はかかりません。
- レンズの定期交換代:レンズの寿命(通常2~3年)に応じた、新しいレンズへの交換費用も含まれています。
- 破損・紛失時の保証:万が一レンズを割ってしまったり、なくしてしまったりした場合でも、年1~2回まで無償または低価格で新品に交換できる保証が付いています。
- 度数変更に伴うレンズ交換:お子様の近視が進行し、レンズの度数変更が必要になった場合も、追加費用なしで交換が可能です。
【知らないと損】定額制プランでも「医療費控除」は使える!
定額制プランであっても、オルソケラトロジーは近視という疾患を治療するための医療行為です。そのため、年間に支払った費用は「医療費控除」の対象となります。
医療費控除とは、1年間(1月1日~12月31日)に支払った医療費の合計が10万円(または所得金額の5%)を超えた場合に、確定申告をすることで、税金の一部が戻ってくる制度です。定額制プランの場合は、その年に支払った「初期費用」と「12ヶ月分の月額費用」の合計額が対象となります。
例えば、初期費用5万円、月額1万円のプランであれば、初年度は5万円 + (1万円×12ヶ月) = 17万円が医療費控除の対象額です。必ず領収書や支払いの記録を保管し、確定申告を活用して、賢く費用負担を軽減しましょう。
【徹底比較】他の視力矯正法との費用比較(定額制の場合)
月々支払いが発生する定額制プランは、他の視力矯正法と比較すると、そのコストパフォーマンスの高さがより明確になります。
使い捨てコンタクトレンズとの比較
1日使い捨てタイプのコンタクトレンズを毎日使用する場合、月々の費用は約6,000円~8,000円程度かかります。これは、オルソケラトロジーの定額制プランの月額費用と非常に近い金額です。
ほぼ同じ月額費用で、オルソケラトロジーなら「日中の裸眼生活」「レンズの定期交換や破損保証」「近視進行抑制効果」という、使い捨てコンタクトにはない大きな付加価値が得られます。特に、スポーツをするお子様にとっては、日中の安全性の向上にも繋がり、費用以上のメリットがあると言えるでしょう。
レーシック手術との比較
レーシック手術(費用30万円~50万円)は、一度で視力回復を目指せる魅力的な治療ですが、高額な初期費用と、「一度手術したら元に戻せない」という不可逆性が特徴です。
一方、オルソケラトロジーの定額制プランは、初期費用を抑えて気軽に始められ、万が一合わなければいつでもやめて元の状態に戻れるという、大きな安心感があります。特に、まだ近視が進行する可能性のある若い方や、手術に心理的な抵抗がある方にとっては、精神的にも経済的にも、非常にハードルの低い選択肢となります。
【結論】安心の定額制プランで、オルソケラトロジーを始めてみませんか?
オルソケラトロジーの定額制プランは、「高額な初期費用」という従来の大きな壁を取り払い、この優れた治療をより身近なものにしてくれました。毎月の支払額が明確で、レンズの交換や破損といった予期せぬ出費の心配もないため、特に長期的な治療が必要となるお子様の近視進行抑制治療には最適なプランです。
ただし、最も大切なのは、患者さん一人ひとりの眼がオルソケラトロジーに適しているかどうかを、専門医が正確に診断することです。費用やプランの詳細も含め、まずは信頼できる眼科で精密な適応検査を受け、ご自身の眼について知ることから始めましょう。
鶴見区今福鶴見の『大阪鶴見まつやま眼科』では、患者さんが費用面でも安心して治療に臨めるよう、分かりやすい定額制プランをご用意しております。カウンセリングにて詳しくご説明いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
