白内障手術

白内障手術を検討中の方へ。手術の流れ、費用、注意点を解説。快適な見え方を取り戻しましょう。

「白内障と診断され、手術を勧められた」
「手術がどんな流れで進むのか不安」
「手術後の見え方はどうなるの?」
「たくさんある眼内レンズから、どれを選べばいいかわからない」

白内障手術を控えた患者さんや、検討中の患者さんから、このようなご相談を多くいただきます。白内障手術は、現代の医療において非常に安全性が高く、確立された治療法です。しかし、ご自身の目に行う手術ですから、不安や疑問を感じるのは当然のことです。

さらに、近年の白内障手術は、単に濁りを取って「見える」ようにするだけでなく、手術後のライフスタイルまで見据えた「見え方の質」を追求する時代になっています。その鍵を握るのが、「眼内レンズ」の選択です。

この記事では、白内障手術について詳しく知りたいと願う患者さんに向けて、眼科専門医の立場から以下の内容を網羅的に、そして分かりやすく解説していきます。

  • そもそも白内障とは?(症状と原因)
  • 当院の白内障手術の特徴
  • 当院で行う、安全で精密な白内障手術の流れ
  • 単焦点と多焦点、眼内レンズの違いを徹底比較
  • 当院採用の最新多焦点眼内レンズ4種類の性能比較表
  • 手術費用と、負担を軽減する「高額療養費制度」について
  • 安心して手術を受けるための注意点

この記事を最後までお読みいただくことで、白内障手術への不安が解消され、ご自身の希望するライフスタイルに合った、納得のいく治療を選択するための知識が身につきます。

目次

まずはおさらい:白内障とは?

白内障の目

白内障は、目の中でカメラのレンズの役割を果たしている「水晶体」が、主に加齢によって白く濁ってしまう病気です。水晶体が濁ると、光がうまく網膜まで届かなくなり、様々な症状が現れます。

  • 視界がかすむ・ぼやける:すりガラス越しに見ているように、全体的に視界が白っぽくなります。
  • 光がまぶしい・にじむ:太陽光や夜間の対向車のライトが、以前よりギラギラと眩しく感じられます。
  • 物が二重に見える:片目で見ても、物がダブって見えることがあります。
  • 色の見え方が変わる:物が黄色っぽく見えるようになります。

一度濁った水晶体は、薬で元に戻すことはできません。視力を回復させる唯一の方法が、濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズに入れ替える「白内障手術」です。

白内障手術について|手術が唯一の根本的な治療

鶴見区今福鶴見の大阪鶴見まつやま眼科では、日帰り白内障手術を行っています。

白内障手術とは?

現在、白内障手術は非常に安全性が高く、短時間(10分〜15分程度)で終わる日帰り手術が主流です。
手術は以下のような手順で行われます。

点眼麻酔を行い、痛みをほとんど感じない状態にします。

  • 角膜(黒目)の縁を2〜3mmほど小さく切開します。
  • そこから超音波を発する器具を挿入し、濁った水晶体を細かく砕きながら吸引します。
  • 水晶体が入っていた袋(水晶体嚢)の中に、水晶体の代わりとなる人工の「眼内レンズ(IOL)」を挿入します。
院長

手術で挿入する「眼内レンズ」の選択が、手術後の見え方や生活の質を大きく左右する、非常に重要なポイントとなります。

当院の白内障手術の流れ|安心して手術を受けていただくために

鶴見区今福鶴見の大阪鶴見まつやま眼科では、患者さんに安心して手術を受けていただけるよう、丁寧なカウンセリングと精密な検査、そして最新の設備を用いた日帰り白内障手術を行っています。

STEP
診察・適応検査

まずは視力や眼圧などの基本的な検査に加え、目の奥(眼底)の状態や、白内障の進行度を詳しく調べます。手術の適応があると判断された場合、手術についてのご説明をいたします。

STEP
術前検査・レンズ選択カウンセリング

手術日を決定し、手術に必要な詳細な検査を行います。眼球の長さ(眼軸長)や角膜の形状などを測定し、挿入する眼内レンズの度数を精密に計算します。
この際に、最も重要な「眼内レンズ選び」について、患者さんのライフスタイルやご希望を詳しくお伺いしながら、専門のスタッフ・医師が丁寧にご説明し、一緒に最適なレンズを選んでいきます。

STEP
手術当日

ご来院後、血圧測定など体調の確認を行い、瞳孔を開くための点眼など手術の準備をします。
手術室に入り、点眼麻酔を行いますので、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。
手術は10分〜15分程度で終了します。
術後は、リカバリールームでしばらくお休みいただいた後、目の状態に問題がなければ、そのままご帰宅いただけます。(※ご自身での運転はできません)

STEP
手術翌日・定期検診

手術翌日の9時に、必ず診察にお越しいただきます。その後は、医師の指示に従って定期的に検診を受け、目の状態が安定するまで経過を観察します。

当院の白内障手術の特徴

当院では、手術前の診察から、手術、手術後のフォローまで、院長が一貫して診させていただきます。
院長は日本眼科学会認定の眼科専門医として、長年の経験を活かし、患者さん一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリングを行いながら、最適な治療法をご提案しています。

手術前から手術後のケアまで、患者さんが安心して治療に臨めるよう、医師・スタッフでサポートいたします。
いつでもお気軽にご相談ください。

正確な診断・手術を実現する充実の設備と機器

当院では、より正確に、より安全に治療を行うために、豊富な最新機器を取り揃えています。
精密な検査を行う機器・設備や手術時に活躍する機材など、大病院に引けを取らないラインナップです。
「一生に一度の手術だからこそ」、より精度の高い治療を提供しています。
お一人おひとりの症状や術式に合わせて適切に使用いたします。

丁寧なカウンセリング

当院は、単焦点眼内レンズ・多焦点眼内レンズと豊富な種類の眼内レンズを揃えています。
しかし、いざ手術を決断しても、調べれば調べるほどどんな眼内レンズを選んだらいいか分からなくなってしまった……。
そんなお困りの声をよくお聞きします。だからこそ、当院では患者さんの生活において何が重要なのかを詳しくお聞きしています。入念なカウンセリングにより患者さんが叶えたいこと、ご要望をうかがい、多数のレンズの中から最適なレンズをご提案します。

できる限り理解していただき安心できる診療を

モニターを使って検査結果をご説明し、ご自身の目の状態を一緒に確認できるため安心して治療を進めていただけます。

眼内レンズの選択|単焦点レンズと多焦点レンズの違い

白内障手術は、生涯に一度きりの大切な治療です。そして、手術後の「見え方」と「生活の快適さ」を決定づけるのが、眼内レンズの選択です。

スクロールできます
単焦点眼内レンズ多焦点眼内レンズ
ピントが合う距離1か所のみ
遠方・中間・近方のいずれか
複数
遠方〜近方まで幅広く
術後のメガネピントを合わせた距離以外で必要
(例:遠方に合わせたら老眼鏡が必要)
依存度を大幅に減らせる
(裸眼で生活できる時間が増える)
見え方の質ピントが合う距離では非常に鮮明
(コントラスト感度良好)
ややコントラストが落ちることがある
夜間の光がにじむ
(ハロー・グレア)場合がある
費用保険適用選定療養
(レンズ代が自己負担)

当院採用の多焦点眼内レンズ比較

鶴見区今福鶴見の大阪鶴見まつやま眼科では、患者さんの多様なニーズにお応えするため、白内障手術においてそれぞれに特長のある多焦点眼内レンズを複数採用しています。
ご自身のライフスタイルに最も合うレンズはどれか、ぜひ参考にしてください。

スクロールできます

Clareon PanOptix
クラレオン
パンオプティクス

Clareon Vivity
クラレオン
ビビティ

TECNIS Odyssey
テクニス
オデッセイ
光学部
デザイン
回折型波面制御型回折型+EDOF
乱視矯正
焦点の特性遠方、中間、近方遠方~中間遠方、中間
やや近方
近見の
焦点距離
40cm60cm40cm
得意な
見え方と作業
運転・PC作業
読書
運転・夜間運転
PC作業
運転・PC作業
読書
グレア・ハロー
の自覚
少ないやや少ない
読書
PC
ゴルフ
夜間運転
こんな方に
おすすめ
仕事や趣味でパソコンをよく使う方、運転も読書もバランス良くこなしたい方夜間の運転が多い方、アクティブな趣味を持つ方、多焦点のハロー・グレアが不安な方見え方の質に徹底的にこだわり、遠くも近くも妥協したくない方。
価格乱視無し:310,000円
乱視有り:365,000円
乱視無し:310,000円
乱視有り:365,000円
調整中

手術費用について|高額療養費制度の活用

白内障手術の費用は、選択する眼内レンズによって大きく異なります。

  • 単焦点眼内レンズの場合:手術は健康保険の適用となります。自己負担額は、年齢や所得に応じて1割〜3割です。
  • 多焦点眼内レンズの場合:当院では「選定療養」の制度を利用できます。これは、手術の基本的な部分(診察・検査・手技料など)は健康保険を適用し、追加費用となる「多焦点眼内レンズ代金とそれに伴う追加検査費用」のみを自己負担していただく制度です。これにより、全額自己負担の自由診療に比べて、費用を抑えて先進的な治療を受けることができます。

高額療養費制度について

単焦点レンズでの手術(保険診療)の場合でも、多焦点レンズの選定療養(保険診療部分)の場合でも、医療費の自己負担額が一定の上限額を超えた場合に、その超えた金額が後から払い戻される「高額療養費制度」を利用することができます。上限額は年齢や所得によって異なります。この制度を利用することで、最終的な自己負担額をさらに軽減することが可能です。詳しくは、ご加入の公的医療保険(健康保険組合、協会けんぽ、市町村の国民健康保険など)にお問い合わせください。

手術前後の注意点

白内障手術の成功は、医師の技術だけでなく、患者さんご自身の術前後の過ごし方も非常に重要です。

手術の成果を最大限にし、合併症のリスクを最小限に抑えるために、以下の注意点をよくお読みいただき、お守りいただくようお願いいたします。

手術を万全の体調で迎えるために(術前の注意点)

手術当日に向けて、心身ともに良いコンディションを整えることが大切です。

  • 体調管理について
    手術は体に少なからず負担をかけます。風邪をひいて熱があったり、咳がひどかったりすると、手術中の体勢維持が難しくなったり、咳き込むことで眼圧が上がったりする可能性があります。手術日が近づいたら、無理をせず、十分な睡眠と栄養を心がけてください。万が一、手術当日に体調が優れない場合は、決して我慢せず、速やかにクリニックにご連絡ください。
  • 常用薬について
    普段から服用しているお薬がある方は、必ず事前に医師やスタッフにお申し出ください。お薬手帳をお持ちの方は、診察の際に必ずご持参ください。医師の指示なくご自身の判断でお薬を中断することはおやめください。
  • 術前点眼について
    手術の3日前から、感染予防のための抗菌薬や炎症を抑えるための点眼薬を開始していただきます。これは、手術中の感染リスクを限りなくゼロに近づけるための非常に重要な準備です。医師から指示された用法・用量を守り、忘れずに点眼してください。
  • 手術当日の準備
    • お食事:医師の指示によりますが、通常は手術の数時間前まで軽いお食事は可能です。詳しい時間については個別にご案内します。
    • 服装:リラックスできる、ゆったりとした服装でお越しください。首元が詰まったタートルネックなどは避け、前開きのシャツなどが便利です。
    • お化粧:手術当日は、ファンデーション、アイメイク、マスカラなど、一切のお化粧をせずにご来院ください。整髪料や香水などもお控えください。
    • ご来院方法:手術後はご自身で車やバイク、自転車を運転して帰ることはできません。公共交通機関をご利用いただくか、ご家族の方に送迎を依頼してください。

術後の大切な養生期間(術後の注意点)

手術直後の目は、非常にデリケートな状態です。順調な回復のために、以下の点に十分ご注意ください。

  • 最も重要なこと:術後点眼
    手術後には、感染を防ぐ抗菌薬、炎症を抑える抗炎症薬など、数種類の点眼薬が処方されます。これが術後ケアで最も重要な習慣です。医師の指示通り、決められた回数・期間を必ず守って点眼してください。自己判断で中断すると、重篤な感染症(眼内炎)などを引き起こす危険性があります。
  • 目を保護する
    手術当日は、眼帯や保護メガネを装用していただきます。特に就寝中は、無意識に目をこすってしまうのを防ぐため、必ず保護眼帯を装用してください。日中も、ほこりや風、紫外線などから目を守るために、保護メガネの装用をお勧めします。
  • 日常生活の制限について(目安)
    • 洗顔・洗髪:手術翌日の診察で問題がなければ、首から下のシャワーは可能です。洗顔は、目を濡らさないようにタオルで拭く程度にしてください。洗髪は、美容院のように上を向いて洗ってもらうか、ご家族に手伝ってもらうなど、目に水が入らないよう注意すれば、術後3日〜1週間程度で可能です。
    • 入浴:湯船に浸かるのは、術後1週間程度はお控えください。
    • 仕事:デスクワークなど、目に負担の少ない仕事は術後2〜3日から可能ですが、力仕事やほこりの多い職場の場合は、1週間以上お休みいただくのが理想です。
    • 運動:軽い散歩程度は問題ありませんが、汗が目に入るような激しい運動や、プールでの水泳は、術後1ヶ月程度は控えてください。
    • お化粧:アイメイクは、感染のリスクがあるため、術後1〜2週間は中止してください。
  • 定期検診の重要性
    手術翌日、2日後、1週間後など、医師が指示する定期検診は、目の回復状態を確認し、合併症が起きていないかをチェックするための非常に重要な診察です。自覚症状がなくても、必ず受診してください
  • 緊急時の連絡
    万が一、術後に「これまでにない強い目の痛み」「急激な視力低下」「充血が悪化する」といった異常を感じた場合は、次の診察を待たず、速やかに当院までご連絡ください

まとめ:白内障手術で、より快適な「第2の人生の視力」を

白内障手術は、もはや単に病気を治すだけの治療ではありません。

ライフスタイルに合わせて眼内レンズを賢く選ぶことで、長年の悩みだった近視や乱視、老眼からも解放され、メガネに頼らない快適な生活を手に入れるチャンスです。
どのレンズが自分に最適かを選ぶのは、簡単なことではありません。

だからこそ、私たち専門家がいます。
当院では、患者さん一人ひとりの目の状態と、大切にしている生活スタイルを詳しくお伺いし、豊富な選択肢の中から最適なレンズを一緒に見つけていくことをお約束します。どうぞ、お気軽にご相談ください。

白内障手術 よくあるご質問(Q&A)

白内障の手術中や手術後に、痛みはありますか?

手術中は、麻酔の目薬をしますので、痛みを感じることはほとんどありません。意識はありますので、触られている感覚や、眼の前で光が動いているように感じることはありますが、「痛い」という感覚はないためご安心ください。器具で眼を大きく開きますので、ご自身でまばたきを我慢する必要もありません。

手術後は、麻酔が切れると軽い異物感(ゴロゴロした感じ)や、涙が出やすくなることがありますが、強い痛みが出ることは稀です。万が一痛みを感じた場合でも、処方する痛み止めで十分に対応できる程度です。当院では、患者さんが手術に対して感じる痛みや恐怖心を少しでも和らげられるよう、丁寧な説明と声かけを徹底し、リラックスして手術を受けていただける環境を整えています。

手術時間はどのくらいですか?日帰りでできますか?

実際の手術にかかる時間は、眼の状態にもよりますが、通常10分~15分程度です。

もちろん、手術は日帰りで行えます。入院の必要はありませんので、手術当日にご帰宅いただけます。ただし、手術直後はご自身でのお車の運転はできません。安全のため、ご家族の方に送迎をお願いするか、公共交通機関をご利用ください。手術後の生活についても、事前に詳しくご説明しますのでご安心ください。

手術の費用はどのくらいかかりますか?保険は適用されますか?

白内障手術は、健康保険が適用される治療です。患者さんのご年齢や所得に応じて、医療費の自己負担額(1割~3割)が変わります。一般的な単焦点眼内レンズを使用した場合、片眼あたりの費用の目安は、1割負担の方で2万円前後、3割負担の方で5万円前後となります。

また、医療費が高額になった場合に自己負担額を軽減できる「高額療養費制度」も利用できます。生命保険の「手術給付金」の対象となる場合もありますので、ご加入の保険会社にご確認ください。なお、多焦点眼内レンズなど、保険適用外のレンズ(選定療養)をご希望の場合は、別途追加費用が必要となります。費用に関する詳細は、診察時に詳しくご説明いたしますので、お気軽にご質問ください。

手術が終わったら、すぐによく見えるようになりますか?

手術直後は、麻酔の影響や炎症などによって、まだ少しぼんやりとした見え方です。しかし、翌日の診察にお越しいただく頃には、多くの方が「霧が晴れたように明るく、よく見えるようになった」と実感されます。手術で取り除いた水晶体の濁りがなくなるため、色の鮮やかさも増します。

ただし、そこから完全に視力が安定し、眼内レンズに脳が慣れるまでには、個人差はありますが数週間から数か月ほどかかります。また、選んだ眼内レンズの種類によって、手術後の見え方は異なります。例えば、遠くにピントを合わせた場合は、読書など近くを見る際には近用眼鏡(老眼鏡)が必要になります。患者さん一人ひとりの生活に合わせたレンズ選びが重要ですので、一緒に最適なレンズを考えましょう。

手術には、どのようなリスクや合併症がありますか?

白内障手術は、確立された非常に安全性の高い手術ですが、残念ながら100%リスクがないわけではありません。合併症の頻度は極めて低いものの、代表的なものとして、手術創から細菌が入り込む「術後感染症」や、手術から数ヶ月~数年経ってから、眼内レンズを入れた袋(水晶体嚢)が再び濁る「後発白内障」などがあります。

当院では、手術室の徹底した衛生管理や、適切な抗生剤の使用など、感染症予防に万全の対策を講じています。また、後発白内障は、起こってしまった場合でも、外来で5分程度のレーザー治療を行うことで、再び良好な視力を取り戻すことができます。手術後の定期的な検診で眼の状態をしっかり確認し、万が一合併症が起こった場合も、早期発見・早期治療に努めますのでご安心ください。

眼内レンズにはどんな種類があり、どうやって選べば良いですか?

眼内レンズには、大きく分けて「単焦点レンズ」と「多焦点レンズ」の2種類があります。

「単焦点レンズ」は、遠く・中間・近くのいずれか一つの距離にピントを合わせたレンズです。例えば遠くにピントを合わせれば、遠くの景色は裸眼で見えますが、近くの文字を読むには老眼鏡が必要になります。健康保険が適用される標準的なレンズです。

一方、「多焦点レンズ」は、遠くと近くなど、複数の距離にピントが合うように設計されたレンズです。眼鏡への依存度を減らし、裸眼で生活できる時間を増やしたい方に向いています。ただし、健康保険適用外の費用(選定療養)が必要で、見え方に慣れる時間が必要な場合もあります。

どちらのレンズが良いかは、患者さんのライフスタイル(運転、読書、スポーツなど)や、見え方に対するご希望によって全く異なります。事前の検査とカウンセリングで、それぞれの長所・短所を丁寧にご説明し、患者さんと一緒に最適な一枚を選んでいきます。

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