「白内障手術は本当に痛くないの?」
「目の手術なので、麻酔が効くか心配」
「手術中にまばたきしたり、目を動かしたりしそうで怖い」
白内障手術を勧められても、「目を触られるのが怖い」「手術中に痛くなったらどうしよう」と不安になるのは自然なことです。
白内障手術は、通常は局所麻酔を行い、できるだけ痛みを抑えて実施します。多くの方は強い痛みを感じずに受けられますが、触れられている感じ、押されるような感じ、まぶしい光などを感じることがあります。
痛みや不快感の感じ方には個人差があります。手術中に痛み、息苦しさ、咳、体勢のつらさなどがある場合は、我慢せずにお伝えください。
この記事では、白内障手術で使用する麻酔、手術前・手術中に見えるものや感じること、手術後の軽い違和感と早めに連絡すべき強い痛みについて解説します。

「目の手術が怖い」「手術中に動いてしまいそう」「麻酔が効くか心配」といった不安も、手術を決める前の診察でご相談ください。
現在の目の状態を確認したうえで、麻酔の方法、手術中に感じること、当日の流れについてご説明します。
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白内障手術は麻酔で痛みを抑えて行います

白内障手術では、手術する目に局所麻酔を行います。意識はありますが、目の表面や周囲の痛みを感じにくい状態にしてから手術を始めます。
「絶対に何も感じない」とは言い切れませんが、多くの方は強い痛みを感じずに手術を受けられます。
強い痛みを感じない方が多い一方、感覚には個人差があります
麻酔が効いていても、次のような感覚を覚えることがあります。
- 目やまぶたの周囲に触れられている感じ
- 軽く押される、引かれるような感じ
- 目の表面へ水が流れている感じ
- 強い光、色、影、動きが見える感じ
- 顔に手術用の布がかかっている感じ
これらは必ずしも「痛み」ではありませんが、慣れない感覚のため不安に感じることがあります。手術前に知っておくことで、落ち着いて受けやすくなります。
痛みや不快感がある場合は手術中でも伝えられます
手術中は意識があるため、痛み、息苦しさ、咳、くしゃみ、腰や首のつらさなどがある場合は、声で伝えることができます。
急に頭や体を動かすと手術へ影響することがあるため、動く前に声をかけてください。状態を確認し、必要に応じて手術を一時的に止めたり、麻酔を追加したり、体勢を調整したりします。
白内障手術で使用する麻酔
白内障手術は基本的に局所麻酔で行います。実際に使用する麻酔は、目の状態、手術内容、不安の強さ、手術中の協力が可能かなどを確認して判断します。
点眼麻酔
麻酔薬の目薬を手術する目へ点眼し、角膜や結膜など目の表面の痛みを感じにくくします。
注射ではないため、針を目へ刺す麻酔ではありません。点眼した直後に、少ししみる、冷たく感じることがありますが、通常は短時間で落ち着きます。
白内障手術では点眼麻酔を中心に行うことがありますが、点眼麻酔だけで十分かどうかは患者さんと手術内容によって異なります。
必要に応じて追加する局所麻酔
目の状態や手術内容によっては、目の周囲または目の組織の間へ局所麻酔薬を追加することがあります。
追加麻酔には複数の方法があり、必要性や方法は患者さんごとに異なります。注射や麻酔薬を入れる際に、一時的なしみる感じや圧迫感を覚えることがあります。
当院で実際に使用する麻酔方法については、術前診察時にご説明します。
全身麻酔が必要になる場合
一般的な白内障手術では局所麻酔を行いますが、局所麻酔では手術中の姿勢や協力を保つことが難しい場合などに、全身麻酔を含めた方法を検討することがあります。
全身麻酔や入院管理が必要と判断した場合は、対応できる医療機関へご紹介することがあります。
認知症や物忘れ、強い不安、体の震え、仰向けになれない、咳が続くなどの心配がある方は、手術前にお伝えください。

手術前に感じること
散瞳薬や麻酔薬の点眼
手術前には、瞳孔を広げる目薬や麻酔の目薬を使用します。
点眼直後に少ししみる、まぶしく感じる、近くが見えにくくなることがあります。散瞳の影響で手術後もしばらくまぶしさやぼやけを感じることがあります。
洗眼・消毒
感染予防のため、手術する目と目の周囲を洗浄・消毒します。
冷たい、濡れている、少ししみると感じることがあります。強い痛みや、過去に消毒薬で異常が出たことがある場合はお伝えください。
手術室での準備
手術台で仰向けになり、顔の上に清潔な手術用の布をかけます。手術する目の部分だけが開くように準備します。
血圧、脈拍、血液中の酸素の状態などを確認しながら手術を行います。腰痛、首の痛み、呼吸のしにくさ、閉所への不安などがある場合は、準備の段階でお知らせください。
手術中に見えるもの・感じること
まぶしい光や色
手術中は、顕微鏡の光をまぶしく感じたり、白・青・赤・黄色などの光や色、影、動きが見えたりすることがあります。
手術器具や手術の細かな様子が、そのままはっきり見えるわけではありません。見え方には個人差があり、途中で暗く感じたり、光の形が変わったりすることもあります。
触れられる感覚・押される感覚
局所麻酔によって痛みは抑えられますが、目の周囲に触れられている感じ、軽く押される感じ、水が流れる感じなどが残ることがあります。
鋭い痛みや、我慢しにくい不快感がある場合は、遠慮せずに伝えてください。
まばたきや目の動きが心配な方へ
手術中は、まぶたが閉じないように専用の器具を使用するため、ご自身でまばたきを我慢し続ける必要はありません。
目線については、そのときに必要な方向をご案内します。完全に動かさないよう強く力を入れるのではなく、医師やスタッフの声を聞きながら、楽にしていただくことが大切です。
咳やくしゃみが出そうな場合、体を動かしたい場合は、急に動かず先に声をかけてください。
不安や緊張が強い場合は事前にお伝えください
目の手術に不安を感じるのは珍しいことではありません。
次のような心配がある場合は、手術当日まで我慢せず、術前診察でお伝えください。
- 手術や注射への恐怖が強い
- 狭い場所や顔に布がかかることが苦手
- 仰向けになると息苦しい、腰や首が痛い
- 咳、くしゃみ、体の震えが出やすい
- 補聴器を外すと説明を聞き取りにくい
- 認知症や物忘れがあり、手術中の協力が心配
- 過去に麻酔や消毒薬で体調が悪くなったことがある
心配な内容をあらかじめ把握することで、体勢や声かけ、麻酔の方法、手術を行う医療機関などを検討しやすくなります。
白内障手術後の痛み・違和感
軽い異物感・しみる感じ
手術後は、目にゴミが入ったような異物感、軽いしみる感じ、涙が出る、少量の充血などがみられることがあります。
傷口、目の表面の乾燥、術後の炎症などが関係する場合があり、経過とともに軽くなることがあります。
目をこすったり、強く押したりせず、処方された点眼薬は指示どおり使用してください。痛み止めを案内された場合は、医師の指示に従って使用します。
すぐに連絡していただきたい強い痛み
次のような症状がある場合は、通常の軽い違和感とは異なる可能性があります。
- 強い目の痛み、または徐々に痛みが強くなる
- 急に見えにくくなった、または一度改善した見え方が急に悪化した
- 充血や目やにが急に強くなった
- 強い頭痛や吐き気を伴う
- 飛蚊症が急に増えた、光が走る、視野に影が見える
当院で手術を受けた方は、WEB予約や次回の予約を待たず、手術時にご案内した方法で当院へご連絡ください。当院以外で手術を受けた方は、手術を受けた医療機関へ連絡してください。

白内障手術当日の流れ
実際の流れは、目の状態や当日の診療状況によって異なりますが、おおむね次のように進みます。
- 来院後、体調と手術する目を確認します
- 散瞳薬や麻酔薬を点眼し、手術の準備をします
- 手術室で洗眼・消毒を行い、局所麻酔で手術します
- 手術後は院内で状態を確認し、問題がなければ帰宅します
- 帰宅後は点眼と生活上の注意を守り、予定された術後検診を受けます
手術時間や院内滞在時間は、白内障の程度、目の状態、手術内容、術前準備などによって異なります。具体的な予定は術前診察時にご案内します。
手術当日はご自身で車や自転車を運転できません。帰宅方法を事前に準備してください。


まとめ
- 白内障手術は通常、局所麻酔で痛みを抑えて行います
- 多くの方は強い痛みを感じませんが、圧迫感や光などを感じることがあります
- 痛み、咳、息苦しさ、体勢のつらさは手術中でも伝えられます
- まぶたは専用器具で開くため、まばたきを我慢し続ける必要はありません
- 強い不安、仰向けの難しさ、認知症、体の震えなどは手術前にお伝えください
- 手術後の強い痛み、急な視力低下、充血の悪化は早めの連絡が必要です
「痛いのが怖い」という理由だけで白内障手術を諦める必要はありません。現在の目の状態と不安の内容を確認し、麻酔や手術の方法について相談しましょう。
手術を受けるか決めていない段階でも構いません。現在の目の状態を確認し、麻酔、手術中に感じること、手術後の経過についてご説明します。
高齢の方、持病がある方、緊張が強い方は、ご家族と一緒にご相談いただけます。
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白内障手術の痛み・麻酔についてよくあるご質問
白内障手術は本当に痛くないですか?
白内障手術は局所麻酔を行い、できるだけ痛みを抑えて実施します。多くの方は強い痛みを感じずに受けられますが、圧迫感、触れられている感じ、水が流れる感じ、まぶしい光などを感じることがあります。
痛みの感じ方には個人差があります。鋭い痛みや我慢しにくい不快感がある場合は、手術中でもお伝えください。
白内障手術の麻酔は目薬ですか?注射もしますか?
白内障手術では、麻酔の目薬による点眼麻酔を中心に局所麻酔を行います。
目の状態や手術内容によっては、目の周囲や組織の間へ追加の局所麻酔を行うことがあります。どの方法を使用するかは、術前診察で目の状態を確認して判断します。
白内障手術中は何が見えますか?
顕微鏡のまぶしい光、白・青・赤・黄色などの色、影や動きが見えることがあります。
手術器具や手術の細かな様子が、そのままはっきり見えるわけではありません。見える光や色には個人差があります。
手術中にまばたきしたり、目を動かしたりしないか心配です
手術中は専用の器具でまぶたを開くため、ご自身でまばたきを我慢し続ける必要はありません。
目線は医師やスタッフがご案内します。咳、くしゃみ、体の痛みなどで動きたい場合は、急に動かず先に声をかけてください。
手術が怖く、緊張が強い場合でも受けられますか?
不安や緊張が強いことは珍しくありません。手術や注射への恐怖、閉所への不安、仰向けのつらさ、咳、体の震えなどがある場合は、術前診察でお伝えください。
不安の内容と目・全身の状態を確認し、体勢、声かけ、麻酔の方法、手術を行う医療機関などを個別に検討します。
白内障手術後に、すぐ連絡した方がよい痛みはありますか?
軽い異物感やしみる感じがみられることはありますが、強い痛み、徐々に悪化する痛み、急な視力低下、充血や目やにの悪化、強い頭痛や吐き気を伴う場合は早めの診察が必要です。
WEB予約や次回の予約を待たず、手術を受けた医療機関へ電話で連絡してください。
監修:大阪鶴見まつやま眼科 院長 松山真弘
最終医学的確認日:2026年8月16日

