「緑内障になったら、仕事や運動を控えた方がいい?」
「風邪薬や睡眠薬は飲めない?」
「食べてはいけないものや、避けるべき生活習慣はある?」
多くの緑内障患者さんは、仕事、読書、パソコン、通常の運動、食事など、これまでの日常生活を大きく変える必要はありません。緑内障を悪化させないために最も避けたいのは、生活を過度に制限することではなく、点眼薬や定期検査を自己判断で中断することです。
ただし、使う薬については、ご自身が開放隅角緑内障なのか、狭隅角・閉塞隅角なのかによって注意点が異なります。また、進行した視野障害がある方、緑内障手術や白内障手術の直後の方には、個別の生活上の注意が必要です。
この記事では、風邪薬、睡眠薬、抗不安薬、ロキソニンなどの鎮痛薬、検査で使う薬、運動、筋力トレーニング、食事、飲酒、カフェイン、暗い部屋、運転、サウナ、飛行機など、緑内障の方からよくいただく疑問へ具体的にお答えします。
市販薬や他科の処方薬を使用してよいか分からない方、運転・仕事・運動について不安がある方は、「一般診療」でご相談ください。
お薬手帳、使用予定の市販薬の箱や説明書、健康診断や他院の検査結果をお持ちいただくと確認しやすくなります。
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結論|緑内障で本当に避けたい5つのこと
- 眼圧が下がった、症状がないという理由で点眼を自己中止する
- 視野検査・OCT・眼圧検査などの定期通院を中断する
- 緑内障の病型を伝えず、処方薬や市販薬を自己判断で選ぶ
- 突然の眼痛、頭痛、吐き気、急なかすみや視力低下を放置する
- 視野障害や術後の指示を無視して、運転・高所作業・強い運動を続ける
一方、仕事、家事、読書、スマートフォン、散歩、通常の食事などを一律に禁止する必要はありません。制限が必要かどうかは、緑内障の病型、視野障害の程度、治療内容、手術後かどうかによって判断します。
薬の注意を考える前に、自分の緑内障のタイプを確認しましょう
薬の説明書に「緑内障の方は相談してください」と書かれていても、すべての緑内障患者さんに同じ危険があるわけではありません。特に重要なのは、目の中の水である房水の出口「隅角」が開いているか、狭いか、閉じているかです。
| 病型・状態 | 薬を使うときの考え方 | 患者さんが確認すること |
|---|---|---|
| 開放隅角緑内障 正常眼圧緑内障 | 隅角は開いています。抗コリン作用による急性の隅角閉塞は、すべての方に一律に起こるものではありません | 病型と使用中の点眼薬を処方医・薬剤師へ伝えます |
| 狭隅角・閉塞隅角 閉塞隅角症疑い | 瞳孔が開く作用などにより、隅角がさらに狭くなって急に眼圧が上がる可能性があります | 使用前に眼科医・処方医・薬剤師へ確認します |
| レーザー虹彩切開術 水晶体手術後 | 発作の危険性が変わる場合がありますが、隅角の癒着やほかの要因が残ることもあります | 「治療済みだからすべての薬が安全」と自己判断せず、現在の隅角を確認します |
ご自身の病型が分からない場合は、次回受診時に「私は開放隅角ですか、閉塞隅角・狭隅角ですか」と確認し、お薬手帳へ記録しておくと安心です。他科や薬局で説明しやすいよう、緑内障の病型と点眼薬が分かるメモや連絡カードを携帯する方法もあります。

緑内障で「飲んではいけない薬」は、全員同じではありません
薬の商品名だけを並べた「緑内障の禁忌薬一覧」で自己判断するのは避けてください。同じブランド名でも製品によって成分が異なることがあり、同じ成分でも病型、治療歴、全身状態によって判断が変わります。
| 薬・使用場面 | 注意が必要になる理由 | 実際の対応 |
|---|---|---|
| 総合感冒薬、鼻炎薬、抗アレルギー薬、乗り物酔い薬 | 抗コリン作用や交感神経刺激作用をもつ成分が含まれ、狭隅角・閉塞隅角で注意が必要な場合があります | 製品名だけで決めず、成分表を医師・薬剤師へ見せます |
| 睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬、抗精神病薬 | 一部の薬には緑内障に関する注意や瞳孔への作用があります | 急に中止せず、処方医と眼科医の両方へ確認します |
| 胃腸の鎮痙薬、過活動膀胱の薬、パーキンソン病の薬など | 抗コリン作用をもつ薬があり、閉塞隅角で問題となる場合があります | 病型と治療歴を伝え、必要性と代替薬を処方医が判断します |
| ステロイド薬 | 点眼、内服、吸入、注射、眼周囲の塗り薬などで、使用量・期間・体質によって眼圧が上がることがあります | 自己中止せず、使用していることを眼科へ伝え、必要に応じて眼圧を確認します |
| 検査・手術時の鎮痙薬、麻酔関連薬 | 一部の薬が瞳孔や隅角へ影響する場合があります | 内視鏡、手術、歯科治療などの前に緑内障の病型を伝えます |
| 新しく開始した薬の後に急なかすみ・近視化・眼痛が出た場合 | まれに、元々の隅角とは別の機序で急性の閉塞隅角や眼圧上昇が起こる薬があります | 自己判断で様子を見ず、処方元と眼科へ早急に連絡します |
風邪薬・鼻炎薬・抗ヒスタミン薬
「緑内障でも飲める風邪薬を教えてください」というご相談がありますが、WEB上で特定の商品を一律におすすめすることはできません。総合感冒薬には、鼻づまり、せき、発熱、アレルギー症状などに対する複数の成分が配合されていることが多く、同じ商品名でも種類によって成分が違うことがあります。
狭隅角・閉塞隅角の方では、抗コリン作用や瞳孔を開く作用をもつ成分に注意が必要な場合があります。開放隅角緑内障の方がすべて使用できないわけではありません。市販薬の箱や成分表を薬剤師へ見せ、「開放隅角か閉塞隅角か」「レーザーや白内障手術を受けたか」を伝えて確認してください。
睡眠薬・抗不安薬・安定剤
睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬などの一部には、緑内障に関する注意が記載されています。ただし、薬の種類と病型によって判断が異なり、突然中止すると不眠や不安症状が悪化したり、離脱症状が出たりすることがあります。
「緑内障だから今日から飲まない」と自己判断せず、処方医へ緑内障の病型を伝え、必要に応じて眼科医と連携してもらいましょう。
ロキソニンなどの鎮痛薬
ロキソプロフェンなどの一般的な鎮痛薬は、緑内障という診断だけを理由に、すべての患者さんが一律に避ける薬ではありません。ただし、腎臓病、胃潰瘍、喘息、心血管疾患、抗凝固薬など、緑内障とは別の理由で使用できない場合があります。
また、鎮痛成分だけの製品と、風邪薬など複数成分を含む製品では判断が異なります。頭痛が強く、目の痛み、吐き気、かすみ、充血を伴う場合は、鎮痛薬だけで様子を見ず、急性緑内障発作を含む目の病気がないか早急に確認してください。
造影剤・胃カメラ・大腸カメラ・手術の麻酔
緑内障だけを理由に、CTやMRIの造影検査が一律に受けられないわけではありません。一方、内視鏡検査で使用する鎮痙薬や、手術・処置の前後に使う薬の中には、狭隅角・閉塞隅角で確認が必要なものがあります。
検査や手術の予約時に「緑内障です」とだけ伝えるのではなく、可能であれば病型、治療歴、点眼薬を伝えてください。造影剤については、アレルギー歴や腎機能など、緑内障以外の条件も含めて検査担当医が判断します。
ステロイド薬
ステロイドは、炎症やアレルギー、喘息、皮膚疾患、関節疾患などに重要な薬ですが、使用方法や体質によって眼圧が上がることがあります。特にステロイド点眼薬は、必要な期間と眼圧確認について眼科医の指示を守ることが大切です。
内服、吸入、注射、眼の周りに塗る薬を長く使用している場合も、眼科受診時にお伝えください。必要な治療を自己中止するのではなく、処方医と眼科医で眼圧管理を行います。
薬を安全に使うための5つの実践方法
- 眼科で自分の病型を確認し、お薬手帳へ記録する
- 他科、歯科、薬局で緑内障の病型と点眼薬を伝える
- 市販薬は箱・説明書・成分表を保管して相談する
- 処方薬を自己中止せず、処方医と眼科医へ確認する
- 新しい薬の後に急な眼痛・頭痛・かすみ・吐き気が出たら早急に受診する
仕事・読書・パソコン・スマートフォンは続けられます
読書や画面を見ることで視神経が直接障害され、緑内障が進行するとは考えられていません。仕事、勉強、家事、テレビ、スマートフォンを一律に控える必要はありません。
長時間の画面作業では、まばたきが減ってドライアイや眼精疲労が起こることがあります。見えにくさや疲れを軽くするため、適度な休憩、画面の明るさ・文字サイズの調整、眼鏡の見直しなどを行いましょう。これらは目の快適さのための対策であり、緑内障治療の代わりではありません。
視野障害が進んでいる方は、片側の物を見落とす、段差に気づきにくい、表の項目を読み飛ばすなど、安全面に関わることがあります。高所作業、重機操作、プロの運転、精密作業などは、視野検査の結果と職場の基準を踏まえて個別に相談します。
暗い部屋・映画館・サングラスを一律に避ける必要はありません
開放隅角緑内障の方が、暗い部屋で過ごしたり、映画を見たりすることで、緑内障が直ちに悪化するわけではありません。屋外では、まぶしさを軽減する目的でサングラスや帽子を使用できますが、サングラスが緑内障の進行を止める治療になるわけではありません。
ただし、未治療の狭隅角・閉塞隅角では、暗所などで瞳孔が開いたときに隅角がさらに狭くなり、急性発作を起こす可能性があります。狭隅角を指摘されている方は、必要なレーザーや水晶体手術について眼科医の説明を受けてください。
暗い場所で強い眼痛、頭痛、吐き気、急なかすみ、光の周囲の虹の輪、充血が現れた場合は、通常の慢性緑内障とは別の緊急状態の可能性があるため、早急に受診してください。
運動・筋力トレーニング・ヨガ
散歩・ジョギング・一般的な運動
多くの方では、散歩、ジョギング、自転車、体操、水泳などの一般的な運動を続けられます。運動は全身の健康維持に役立ち、有酸素運動後には眼圧が一時的に下がることも報告されていますが、運動だけで緑内障を治療できるわけではありません。
目の痛みや急な見え方の変化があるとき、全身状態が悪いとき、手術直後は無理をせず、医師の指示を優先してください。
筋力トレーニング
筋力トレーニングを一律に禁止する必要はありません。ただし、最大に近い重量を持ち上げながら強く息を止める、長時間いきむといった動作では、運動中の眼圧が一時的に上がることがあります。
呼吸を止めず、無理のない負荷で行いましょう。進行した緑内障、中心付近の視野障害、眼圧が不安定な方、緑内障手術後の方は、運動の内容を主治医へ確認してください。
ヨガ・逆立ち・頭を低くする姿勢
ヨガそのものを禁止する必要はありませんが、逆立ち、頭立ち、長時間頭を心臓より低くするポーズでは、眼圧が短時間で上昇することが報告されています。すべてのポーズが緑内障を進行させると証明されているわけではありませんが、特に進行した緑内障では、長く続ける逆転姿勢を避け、頭を下げない代替ポーズを選ぶと安心です。
目に衝撃が加わるスポーツ・水泳
目への外傷は続発緑内障の原因になることがあるため、球技、格闘技、ラケット競技などでは、必要に応じて保護眼鏡を使用してください。水泳は多くの場合続けられますが、手術後は感染予防のため一定期間控える必要があります。再開時期は手術を受けた医療機関の指示に従ってください。
食事・アルコール・カフェイン・水分

食べてはいけないもの
緑内障のためだけに、糖質、脂質、塩分、チョコレート、特定の果物などを一律に禁止する必要はありません。糖尿病、高血圧、脂質異常症、腎臓病などがある方は、それぞれの病気に対する食事指導を優先してください。
特定の食品やサプリメントだけで眼圧を下げたり、視野障害を止めたりすることはできません。食事やサプリメントについては、緑内障の予防ページで詳しく説明しています。

アルコール
すべての緑内障患者さんが飲酒を禁止する必要はありません。ただし、過量飲酒は点眼忘れ、転倒、運転、睡眠、血圧、肝臓などへ影響します。全身疾患や使用中の薬に応じた飲酒制限を守り、飲酒した日は車を運転しないでください。
コーヒー・カフェイン
コーヒーやお茶を一律に禁止する必要はありません。カフェインを多く含む飲料を短時間に摂取すると、眼圧が一時的に上がる方がいますが、その臨床的な影響には個人差があります。
大量のカフェインを一度に摂る習慣がある方、眼圧が不安定な方は、摂取量や時間を主治医へ相談してください。エナジードリンクとコーヒーなどを重ねて摂ることは避けましょう。
水分
緑内障を理由に水分を減らして脱水になる必要はありません。心臓や腎臓の病気による制限がなければ、日常の水分は一度に大量ではなく、適度に分けて摂りましょう。水分制限や大量摂取を緑内障治療として自己判断で行わないでください。
睡眠不足・枕・寝る向き
一晩寝不足になったからといって、直ちに緑内障が大きく進行するわけではありません。ただし、慢性的な睡眠不足は全身の体調や点眼の継続に影響します。強いいびき、睡眠中の無呼吸、日中の強い眠気がある方は、内科や睡眠医療の相談も検討してください。
眼圧は姿勢や枕の使い方で一時的に変化しますが、「低い枕が全員によい」「高い枕が全員によい」「必ず仰向けで寝る」といった統一した方法は確立していません。枕を重ねて首を強く曲げる、目を枕へ押しつける姿勢は避け、無理なく眠れる姿勢を選びましょう。
左右差の大きい進行した緑内障、術後、睡眠時の眼圧が問題となっている方は、寝る向きを個別に相談することがあります。自己判断で睡眠を妨げるほど姿勢を固定しないでください。
車・自転車の運転と仕事上の安全
緑内障という診断名だけで、直ちに車や自転車を運転できなくなるわけではありません。しかし、緑内障では中心視力が良好でも、左右や上下の視野に見えにくい部分があることがあります。
- 歩行者、自転車、信号、標識を見落としたことがある
- 車庫入れや右左折で接触・ヒヤリとすることが増えた
- 夜間や雨天で周囲へ気づきにくい
- 視野検査で中期・後期、中心付近の障害を指摘された
- 片方の目だけでなく、より見えている方の目にも視野障害がある
該当する場合は、運転を続けてよいかを自己判断せず、両目の視野と生活状況について主治医へ相談してください。職業運転、高所作業、重機・危険機械の操作などでは、一般の免許とは別の社内・職業上の基準がある場合があります。
サウナ・入浴・温泉・飛行機・旅行
サウナ・入浴・温泉
安定した緑内障で、サウナや温泉を一律に禁止する必要はありません。ただし、極端な高温、長時間の利用、脱水、立ちくらみは、転倒や全身状態の悪化につながります。心臓病、血圧の病気、糖尿病などの指示を優先し、点眼時間を忘れないようにしてください。
目の手術直後は、感染や眼圧の問題から入浴・洗顔・サウナ・水泳を制限することがあります。一般的な緑内障の日常生活と、術後の制限を混同しないでください。
飛行機・旅行
安定した緑内障だけを理由に、通常の飛行機移動を一律に禁止する必要はありません。旅行中も点眼薬を手荷物へ入れ、予備を持ち、時差がある場合の点眼時刻を事前に確認しましょう。
ただし、目の手術直後は術式によって搭乗時期が異なります。網膜の手術などで眼内にガスが入っている場合は、ガスが完全に消えるまで飛行機へ乗れません。ご自身の手術内容が分からない場合は、執刀医へ確認してください。
緑内障手術・白内障手術後は、個別の指示を優先してください
手術後は、洗顔、洗髪、入浴、仕事、運動、飲酒、運転、旅行を再開できる時期が、術式と術後経過によって異なります。術後の制限は一時的なものであり、緑内障患者さん全員に生涯必要な制限ではありません。
当院で行うiStent inject Wは、適応を満たす方に白内障手術と同時に行う手術です。術後は、白内障手術後の生活指導と緑内障の定期検査の両方が必要です。

次回予約日を待たず、早急に受診した方がよい症状

突然、次の症状が重なった場合
- 強い目の痛み
- 強い頭痛・眉の周囲の痛み
- 吐き気・嘔吐
- 急なかすみ・視力低下・急に近視が強くなった感じ
- 光の周囲に虹の輪が見える
- 強い充血
新しい薬を始めた直後に症状が現れた場合は、使用した薬の名前、服用・使用した時刻、薬の箱やお薬手帳を持参してください。
緑内障と付き合うための確認リスト

- 開放隅角か、狭隅角・閉塞隅角かを知っている
- 点眼薬の名前、回数、副作用時の連絡先を把握している
- 次回の眼圧、OCT、視野検査の予定を確認している
- 他科・歯科・薬局へ病型と点眼薬を伝えられる
- 運転・仕事で見落としがないか振り返っている
- 手術後は執刀医の生活指導を守っている
- 急性発作を疑う症状を知っている
関連ページ
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- 緑内障の原因・眼圧・遺伝・ステロイドとの関係
- 緑内障になりやすい人・20代・家族歴・近視などの危険因子
まとめ|生活を過度に制限せず、病型・治療・視野に合った注意を
緑内障でも、多くの場合は仕事、読書、スマートフォン、通常の運動、食事をこれまでどおり続けられます。重要なのは、点眼と定期検査を自己判断で中断しないことです。
薬の注意は、開放隅角か、狭隅角・閉塞隅角かによって異なります。「緑内障だからすべての薬が使えない」と考えず、病型と使用中の点眼薬を処方医・薬剤師へ伝えましょう。
視野障害が進んでいる方、眼圧が不安定な方、手術後の方は、運転、仕事、筋力トレーニング、逆転姿勢、旅行などについて個別の指示を確認してください。
大阪鶴見まつやま眼科では、緑内障の病型、眼圧、視神経、OCT、視野、治療内容を確認し、薬や日常生活で本当に必要な注意をご説明します。
市販薬の箱や説明書、お薬手帳、他院の検査結果をお持ちの方はご持参ください。
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緑内障の日常生活・薬についてよくあるご質問

緑内障になったら、仕事や読書、スマートフォンを控える必要がありますか?
多くの場合、一律に控える必要はありません。目を使うことで緑内障が直接進行するとは考えられていません。視野障害が進んでいる場合は、高所作業、運転、重機操作など安全に関わる仕事を個別に確認します。
緑内障でも風邪薬や鼻炎薬を飲めますか?
すべての緑内障患者さんが使えないわけではありません。狭隅角・閉塞隅角では、抗コリン作用や瞳孔を開く作用のある成分に注意が必要な場合があります。製品の箱や成分表を医師・薬剤師へ見せ、病型を伝えて確認してください。
緑内障でもロキソニンを飲めますか?
ロキソプロフェンなどの一般的な鎮痛薬は、緑内障という診断だけを理由に全員が避ける薬ではありません。ただし、腎臓病、胃潰瘍、喘息、併用薬など、別の理由で使用できない場合があります。複数成分を含む製品は、成分ごとの確認が必要です。
睡眠薬や抗不安薬は中止した方がよいですか?
自己判断で急に中止しないでください。一部の薬には緑内障に関する注意がありますが、病型と薬剤によって判断が異なります。処方医へ病型を伝え、必要に応じて眼科医と連携してもらいましょう。
造影剤を使うCT・MRIや、大腸カメラを受けられますか?
緑内障だけで造影検査が一律に受けられないわけではありません。ただし、内視鏡で使う鎮痙薬などに注意が必要な場合があります。検査予約時に、病型、治療歴、点眼薬を伝えてください。
緑内障でも筋力トレーニングやヨガができますか?
多くの方では運動を続けられます。強く息を止める高負荷の運動や、長時間の逆立ち・頭を低くするヨガでは眼圧が一時的に上がることがあります。進行した緑内障や手術後は内容を主治医へ確認してください。
緑内障で食べてはいけないものはありますか?
緑内障のためだけに特定の食品を一律に禁止する必要はありません。糖尿病、高血圧、腎臓病などがある方は、その病気に対する食事指導を優先してください。食品やサプリメントは点眼や検査の代わりにはなりません。
アルコールやコーヒーは禁止ですか?
すべての緑内障患者さんが一律に禁止する必要はありません。過量飲酒を避け、カフェインを大量に短時間で摂らないようにしましょう。全身疾患や眼圧の状態による個別の指示を優先してください。
暗い部屋や映画館に入っても大丈夫ですか?
開放隅角緑内障では通常、一律に避ける必要はありません。未治療の狭隅角・閉塞隅角では、暗所で瞳孔が開いたときに急性発作を起こす可能性があります。病型を確認し、強い眼痛・頭痛・吐き気・急なかすみがあれば早急に受診してください。
緑内障でも車を運転できますか?
診断名だけで一律に決まるものではありません。両目の視野障害の程度、見落とし、接触やヒヤリとした経験、免許・職業上の基準を踏まえて判断します。視野障害が進んでいる場合は主治医へ相談してください。
緑内障でもサウナや飛行機は大丈夫ですか?
安定した緑内障であれば、一般に一律禁止ではありません。サウナでは脱水や立ちくらみに注意し、飛行機では点眼薬を手荷物へ入れましょう。目の手術直後や眼内にガスが入っている場合は、執刀医の許可が必要です。
枕の高さや寝る向きを変えた方がよいですか?
全員に共通する最適な枕の高さや寝る向きは確立していません。枕を重ねて首を強く曲げる、目を枕へ押しつける姿勢は避け、無理なく眠れる姿勢を選んでください。左右差の大きい進行例や術後は個別に相談します。
監修:大阪鶴見まつやま眼科 院長 松山真弘
最終医学的確認日:2026年8月19日

