
「IPL光治療ってどんな効果があるの?」「いつから効果が出るの?」と疑問をもっている方は少なくありません。
IPL光治療は、複数の波長の光を照射し、幅広い肌悩みに効果が期待できる施術です。
この記事では、IPL光治療の効果について紹介します。
いつから効果が出るのか、どのような経過をたどるのか、メリット、デメリット、注意点なども詳しく紹介するため、IPL光治療の効果について知りたい方はぜひご覧ください。
IPL光治療の特徴
IPL光治療とは、IPL(Intense Pulsed Light)と呼ばれる幅広い波長を持った光を照射して肌悩みを改善する施術です。
局所的な悩みに効果が期待できる通常のレーザー治療とは異なり、顔全体に生じたシミやそばかすなど、さまざまな肌悩みに対応できます。
また、ダウンタイムが少ないことも特徴のひとつで、施術当日のメイク、洗顔、シャワーも可能です。
IPL光治療は以下のような方におすすめです。
- 初めての美容施術を検討している方
- レーザー治療に抵抗がある方
- ダウンタイムがとれない方
- 日常生活への制限が少ない施術を好む方
施術時間も30分程度で、忙しい方でも治療を受けやすいことが特徴です。
IPL光治療の効果とは?
IPL光治療は、主に以下の肌悩みに対して効果を発揮します。
- シミ・そばかす
- くすみ
- ニキビ・ニキビ跡
- 毛穴
- 赤ら顔
- しわ・たるみ
- 脱毛
- ドライアイ
ここでは、IPL光治療の効果について、詳しく見ていきます。
シミ・そばかす
IPL光治療はシミやそばかすの改善に効果的です。
IPLの光がメラニン色素にダメージを与え、顔全体の広範囲に広がったシミやそばかすを薄くします。
メラニン色素にダメージが加わると、シミが改善する過程でかさぶた状になる場合もありますが、1週間程度で剥がれ落ちます。
また、IPLはまだ表面に見えていない隠れたシミやそばかすにも効果を発揮するため、予防のために施術を受ける方がいる点も特徴です。
くすみ
肌に透明感を感じられなくなったり、メイクのりが悪いと感じる原因であるくすみも、IPL光治療で改善が期待できます。
くすみの原因は、乾燥・血行不良・メラニン色素の蓄積・ターンオーバーが抑制され古い角質が溜まることなど多岐にわたります。
IPL光治療はくすみの原因に対し以下のアプローチで効果を発揮します。
- 光エネルギーが血管に作用し血行を促進する
- 熱エネルギーによってターンオーバーを促進する
- 真皮層の線維芽細胞を刺激しコラーゲンやエラスチンの生成を促進する
血行が促進されると、肌の透明感や明るさを高める効果が期待できます。
さらにターンオーバーの促進により、溜まった古い角質を排出し、コラーゲンやエラスチンの生成によって肌ツヤがアップすることで肌のトーンアップが見込めます。
ニキビ・ニキビ跡
ニキビができる原因は、皮脂や角質が毛穴に詰まってアクネ菌が繁殖するためです。
IPL光治療で用いる光には、殺菌・抗炎症作用があり、アクネ菌の繁殖を防ぎニキビの改善や予防が期待できます。
また、光によって生じる熱で角栓を溶かすため、毛穴の詰まりにも効果が見込めます。
さらに、赤みや色素沈着によるニキビ跡であれば、ターンオーバーを促すIPL光治療が効果的です。
毛穴
開いてしまった毛穴や加齢でたるんでしまった毛穴にもIPL光治療が効果的です。
IPLを照射することで、皮脂腺にダメージを与え、皮脂の過剰分泌を防ぎます。
また、IPLを真皮層に照射すると、コラーゲン・エラスチン、ヒアルロン酸の生成を促す線維芽細胞が活性化し、生成が促進。
コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成によって肌のハリや弾力が生まれると、毛穴が引き締まりキメの整った肌へ変化します。
赤ら顔
赤ら顔は顔全体に赤みが出るため、コンプレックスになりやすい症状です。
IPL光治療は、血管中のヘモグロビンに作用し、赤ら顔の原因である毛細血管の拡張を収縮させることで赤ら顔の改善が見込めます。
しわ・たるみ
IPLの光によって真皮層の線維芽細胞に刺激が与えられると、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の生成が促されます。
コラーゲンなどの生成によって肌のハリや弾力がアップし、細かいしわやたるみの改善が期待できます。
ただし、IPLは深いしわや皮膚の引き締めには向いていないため、注意が必要です。
脱毛
IPLはメラニン色素に反応し、熱によって毛根を破壊する効果があるため、光治療を脱毛に使用することも可能です。
特にクリニックで行う照射は高出力で行うこともでき、脱毛効果がより期待できます。
照射の出力は、個人の悩みに応じて変更しながら治療を行うため、事前に脱毛効果も得たい旨をクリニックに伝えておきましょう。
ドライアイ
IPL光治療は、ドライアイの治療法として眼科でも導入されています。
ドライアイの主な原因は、涙に油分を与えて蒸発しにくくするマイボーム腺の詰まりです。
IPL光治療では、マイボーム腺に沿って光を照射し、油の詰まりの解消、油の質の改善に効果が期待できます。
当院では、米国食品医薬品局(FDA)と厚生労働省からの薬事承認を得ているルミナス社のM22をドライアイ治療機器として導入しています。
IPL光治療の効果は何日後から?ダウンタイムと経過
IPL光治療の効果の発現時期には個人差がありますが、一般的には2~3日、長い方でも1週間程度で効果を実感できます。
施術の直後には、赤みやかゆみ、かさぶたができる可能性があるため、大切なイベントの当日は施術を避けてください。
ここでは、IPL治療の一般的な経過について紹介するため、ぜひ参考にしてください。
施術直後
IPL光治療の施術直後は、赤みやかゆみが出る場合がありますが、数時間で落ち着くことがほとんどです。
施術直後にメイクをすることは可能ですが、保湿や日焼け対策を十分に行うことが大切です。
3日後
IPL光治療の施術後2~3日経過すると、シミやそばかすが一時的に目立つことがあります。
この反応は、肌の奥にあるシミが表面に押し出されることで起こる正常な経過で、時間が経つと薄くなっていくのが一般的です。
また、照射により分解されたメラニン色素が表皮に浮かび上がることで、シミがあった箇所にかさぶたのようなものができる場合があります。
7~10日後
施術7~10日後は作られたかさぶたが剥がれ落ちていく時期です。
かさぶたはコンシーラーでカバーできる程度で、剥がれた後はシミが薄くなったと効果を実感する方もいます。
また、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の生成により、肌のくすみが改善しハリを実感しやすい時期でもあります。
21~28日後
肌の悩みやドライアイなどの症状にもよりますが、IPL光治療は21~28日に1回程度のペースで受けることがおすすめです。
適切な頻度で複数回照射を受けることで、さらに効果が期待できます。
IPL治療の効果的な施術間隔・施術回数
IPL光治療は、適切な施術間隔と施術回数で行うことでリスクを避けられることに加え、より効果を実感できます。
一般的に、IPL光治療の効果的な施術間隔は3~4週間、施術回数は5回以上です。
短すぎる施術間隔は、光による肌のダメージでシミやそばかすが濃くなるなどのトラブルを引き起こす可能性があります。
逆に施術間隔が長すぎると、その間に紫外線によるダメージを受けシミが濃くなったり新たなシミができたりするリスクが生じます。
自分の悩みに合わせた回数と間隔を医師に相談し、決定することが大切です。
IPLの効果はクリニックとエステで違いがある?
IPL光治療は、クリニックでもエステサロンでも施術を行っています。
効果が期待できる症状に大きな違いはありませんが、使用している機器や出力の差によって、効果の出方には違いがあります。
クリニック | エステサロン | |
---|---|---|
使用機器 | IPL・出力高 | IPLまたはLED発光ダイオード・出力低 |
痛み | 輪ゴムではじかれたような痛み | ピリッとした刺激 |
ダウンタイム | ほとんどない | ほとんどない |
費用相場 | 全顔1回15,000~30,000円 | 全顔1回5,000円 |
メリット | 悩みに応じて出力や波長を変更できる
医療機関なのでトラブルに対応できる |
価格が安い |
エステサロンはクリニックよりも出力の低いマイルドな光を照射するため、痛みは少ない反面効果を実感するのに時間がかかる場合があります。
価格が安いことは魅力のひとつですが、効果実感までに通う回数は出力が高いクリニックよりも多くなることもあります。
トータルの費用が変わらない場合も考えられるため、事前に回数や費用の相談をしておきましょう。
また、クリニックは医療機関のためトラブルがあった際に治療できますが、エステサロンでは治療が行えないため注意が必要です。
IPL治療のメリット・デメリット
IPL光治療は方法によって望む効果を得られない場合や、効果がなかったと感じてしまう可能性もあります。
IPL光治療を受ける前にメリットとデメリットを知っておくことで、不安の解消や、治療の検討に役立つでしょう。
ここでは、IPL光治療のメリットとデメリットについて詳しく紹介します。
IPL治療のメリット
IPL光治療は、表皮だけでなく、毛細血管や真皮層にもアプローチが可能で、幅広く肌悩みを改善する治療です。
また、広く浅い照射により肌への負担を抑えることでダウンタイムもほぼありません。
IPL治療のデメリット
IPL光治療は効果がないと言われることもありますが、それは以下のような理由が挙げられます。
- 1回では効果を実感しにくい
- 一時的にシミが濃くなる可能性がある
- 赤み・腫れ・かゆみが起こる場合がある
IPL光治療はメラニン色素が肌の表面に浮き出る過程をたどるため、シミが一時的に濃くなり、肌の外へと排出されます。
施術直後の赤み・腫れ・かゆみが出るかは個人差がありますが、数時間か数日で落ち着くことが一般的です。
また、IPL光治療に向いていないシミや肌の悩みもあるため、事前に自分の悩みが改善されるのか、きちんと医師に確認することが大切です。
IPL治療の効果を保つための注意点
IPL光治療を受けた後の肌は敏感になっており、ダメージを受けやすくなっています。
治療の効果を保つためにも、治療後に気を付けておくべき注意点を紹介します。
日焼けを避ける
IPL光治療後の肌は、一時的に皮膚のバリア機能が低下している状態です。
紫外線を施術後に浴びてしまうと、色素沈着を起こす可能性があります。
また、肌がダメージを負ってしまい、シミができやすくなるなどのトラブルも起こりかねません。
施術後は日焼け止めを塗る、帽子やマスクをするなど紫外線対策が必要です。
日当たりのいい部屋でも紫外線の影響を受けるため、屋内でも日焼け止めクリームを塗りましょう。
保湿を習慣化する
治療後は肌が乾燥しやすくなっているため、保湿を入念に行いましょう。
保湿をすることで、乾燥から起こる肌トラブルを防ぎ、効果を実感しやすくなります。
洗顔後や入浴後にすぐ保湿を行うことで、肌に水分を閉じ込めて乾燥を防ぐことができます。
まとめ
IPL光治療は、シミ、そばかす、くすみ、にきび、赤ら顔など幅広い肌の悩みだけでなく、ドライアイの治療にも効果が期待できます
『大阪鶴見まつやま眼科』では、IPL治療に厚生労働省の薬事承認を受けたルミナス社製のM22を導入しています。
肌の調子やドライアイにお悩みの方に寄り添い、患者様が治療を受けられる体制を整えております。
肌の調子やドライアイにお悩みの方がリラックスして治療に臨めるよう、丁寧で信頼できる体制を整えております。
IPL光治療について気になることがある方は『大阪鶴見まつやま眼科』にご相談ください。